「一楽、二萩、三唐津(いちらく、にはぎ、さんからつ)」
うつわの世界で、古くから語り継がれている言葉です。
これは、かつての茶人たちが選んだ「うつわのトップ3」とも言えるランキング。
当時の美意識を牽引する、今でいう「美のキュレーター」のような彼らは、なぜ数ある焼き物のなかから唐津焼を最高峰として選んだのでしょうか。
本日は、そんな彼らに愛された唐津焼の魅力と、それが「うつわ御結」の原点となったお話をさせてください。
■ 400年前のプロを唸らせた、2つの理由

千利休をはじめとする当時の茶人たちは、自らの審美眼で優れたものを見出し、世に広めるトップキュレーターでした。彼らが唐津焼を激推しした背景には、大きく2つの理由があります。
ひとつは、唐津焼が持つ「不完全な美(わび・さび)」です。
唐津の粘土は鉄分が多く、ざっくりと粗い質感をしています。過度な装飾がなく、土そのものの風合いが素直に現れた飾り気のない佇まいが、当時の茶人たちの心を捉えました。
そしてもうひとつが、「作り手八分、使い手二分」という用の美です。
唐津焼には、作って終わりではなく「使われて初めて100%完成する」という美学があります。器自体が主張しすぎない名脇役だからこそ、中に点てられたお茶や、盛られた料理が一番美しく映えるのです。
さらに、日本の焼き物で初めて筆による絵付け(鉄絵)を行ったとされる「絵唐津」の自由でモダンな表現や、登り窯による圧倒的な最新技術も相まって、唐津焼は唯一無二の存在として愛されていきました。
■ うつわ御結の始まり
実は、私たち「うつわ御結」の店主である竹下雷太が、うつわの世界に深くのめり込むきっかけとなったのも、この唐津焼でした。
ある日、ひとつの唐津焼と出会い、その飾らない力強さにハッとさせられたこと。
400年前の茶人たちと同じように、唐津の土が持つ「用の美」に心を打たれた体験が、このお店が始まる原点となっています。
■ いつものおかずを、少しだけ特別に

買ってきたお惣菜や、いつもの肉じゃが、ざっくりと切っただけのお刺身。そんな気取らない日常のおかずこそ、唐津のうつわにぽんと乗せてみてください。
土の風合いが料理をきれいに受け止め、いつもの食卓をほんの少しだけ特別な時間に変えてくれるはずです。
ぜひ、ページ下部に並んだうつわたちのなかから、あなただけの一客を見つけてみてください。
食卓が、心地よいものでありますように。
うつわ御結