
日々の食卓に登場するうつわ達。大切に使っていても、縁が欠けてしまっていたり、割れてしまうことも。
大切な人から受け継いだ古い小鉢や、気に入って手に入れた作家ものの器。
それが割れてしまったときの胸がキュッとなるような思いは、誰しも一度は経験のあることかもしれません。
どうかその破片を諦めて手放してしまう前に、もう一度食卓へ迎え入れる「金継ぎ(きんつぎ)」という選択肢を思い出してみてください。
■ 傷を「景色」に変える、日々のお守り
日本の伝統技法である金継ぎは、傷跡を隠すのではなく、漆(うるし)と金粉で繋ぐことで「新しい美しさ(景色)」として愛でる大らかな文化です。
「もし欠けてしまっても、直して使い続けられる」。
その事実を知っているだけで、それはうつわを日常で使うための大きなお守りになります。壊れることを過剰に恐れて戸棚の奥にしまい込まず、日々の食卓で気負いなく、伸び伸びとうつわを楽しめるようになるのです。
■ 自分の手でつなぐ、静かで豊かな時間
金継ぎはプロに委ねることもできますが、ご自宅のテーブルで、ご自身のペースでお直しをする時間もまた格別です。
割れてしまった破片をパズルのように合わせ、少しずつ漆を塗り重ねていく。少し歪な線になってしまっても、それはご自身の手を通した愛おしい個性になります。
家族の記憶や、ご自身の食卓の歴史が刻まれたうつわが、自分の手によって再び命を吹き込まれ、さらに長く先の世代へと受け継がれていく特別な存在へと育っていくのです。

【お知らせ】『天然生活』に掲載されました
ここで、ひとつ小さなお知らせがあります。
現在発売中の雑誌『天然生活』7月号にて、金継ぎの手順や、金継ぎキットについて丁寧に取り上げていただきました。
私たちの金継ぎだけでなく、うつわの大切な扱い方も幅広く載っています。生活の中の、豊かな時間が伝わる素敵な記事ですので、もしよろしければ、ぜひあわせてご覧ください。
▼ 天然生活 Webページはこちら https://tennenseikatsu.jp/_ct/17848177
「私にもできるかな」と迷ったときや、初めての挑戦を優しく後押ししてくれる金継ぎキット。 破片を捨てる前に、ぜひページ下部から詳細を開いて、新しい「うつわの時間」を始めてみませんか。
講師に学べる簡易金継ぎ体験はこちらから▼
https://otonami.jp/experiences/utsuwa-omusubi/
食卓が、心地よいものでありますように。
うつわ御結