食とうつわを巡る旅としてスタートした「うつわ羇旅 UTSUWA KIRYO 」。
第一回目の うつわ たび は、つくり手八分、使い手二分と言われる佐賀県の唐津焼です。
我々は5人の作家さんに会うべく、唐津の町を旅してまいりました。
今回ご紹介するのは、岡本作礼氏の「作礼窯」です。
「作礼窯」
佐賀県唐津市にある「作礼山」。
この山の美しい名前と表情の豊さに憧れ、
作家名そして窯の名前とした「作礼窯」の岡本作礼氏。
この山の中腹に工房を構えて30余年、唐津ならではの風土あふれる作品をテーマに作陶を続けている。何者でもない、ゼロからのスタートだったという岡本氏。11年という長い修行時代も、独立してからも、お客様の意識を少しでも超える作品を作りたいという思いで同世代の陶芸家たちと共にがむしゃらに戦ってきたという。
「日々作品を作り続けてアウトプットして、歳を取ったら削ぎ落とされて芯だけ残るもんだと思っていたんだけど、やっぱり一生勉強し続けないとダメだね」。
趣味も、仕事も、焼き物。
妥協のない、飽くなき探究心と尽きることのない情熱で、自分の可能性を追求し続けている。
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岡本 作礼
Sakurei Okamoto
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1958年 佐賀県唐津市生まれ
1979年 唐津焼窯元で修行
1989年 唐津市作礼山の中腹に築窯
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「うつわ羇旅 UTSUWA KIRYO 」のタブロイド紙では、
編集長/ブランディングディレクターの行方ひさこによる
作家それぞれの個性を引きだしたインタビューや旅の様子を掲載しています。
interview & text Hisako Namekata