先日、大阪にある工芸店ようびの事業承継についてのお知らせをしました。
平たく言えば「事業拡大」や「M&A」という言葉に置き換えられるかもしれません。ですが、実際にはそれだけでは語りきれない、もっと温もりのある出来事だと、今も強く感じています。
ようびについて調べるほどに、長く器を愛する人たちの間でその名が深く刻まれているお店だったことを改めて実感しました。
名店の料理人や作家の方々だけでなく、多くの人々がその存在を知り、憧れ、足を運んできた場所。
だからと言って単に「わーい!」と飛びつけるような話ではなく、承継前も承継後も、さまざまな課題があることは実際の推進者でなくとも、想像に難くありませんでした。
今回の件で、私自身たびたびPMI業務で大阪へ赴き、姉妹店となったようびの店主真木さんや社員の皆さんから多くのことを教わるうちに、これは単なる事業の承継ではなく、「文化の継承」なのだなと、感じています。(PMI業務よりも修行要素多めです)
“心地よさ”を生み出す知恵
ようびの店内には、生活の中で「心の豊かさ」を育む小さなコツが、いたるところに散りばめられています。
それは、日本人の暮らしの中に根付いていながらも、少しずつ失われつつある「なんだか心地いいな」を感じる瞬間を生み出す知恵。
相手を思いやり、手間を惜しまず、美しいものを丁寧に扱うこと――。
これまでようびで真木さんが紡いできた素晴らしい繋がりを大切にしながら、大阪へ行くたびにそのようなことを少しずつ教わり、御結と一緒になったことにより更に多くのお客様にお伝えして行けたら、と思っています。
そう言ったぬくもりある分野を大切にしようと考える、信頼を寄せられるリーダー達が東京にも大阪にも居る、というのは本当に幸せなことですね。
(ようびではみなさん、決まった時間にお茶をいただき、たまにおやつも。
今日のおやつは漆器に乗せられたいちごで、なんともまぁとても豊かな気持ちになる贅沢なおやつタイムでした。)
次回のジャーナルでは、「ようびのサイトを参考に、御結でも早速お皿に料理を盛って撮影してみたら、ダメ出しされた話」をお届けする予定です。
今後とも御結とようびをどうぞよろしくお願いいたします。
ジャーナル担当A